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てぶくろ―ウクライナ民話 (CDと絵本): エフゲーニー・ミハイロヴィチ ラチョフ Evgenii Mikhailovich Rach¨ev 松居 スーザン 内田 莉莎子: 本

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てぶくろ―ウクライナ民話 (CDと絵本)

てぶくろ―ウクライナ民話 (CDと絵本)
   しんしんと雪の降る森で、おじいさんがてぶくろを片方落とした。はじめにそれを見つけたのは、くいしんぼねずみ。「ここで くらすことに するわ」。次に現れたのは「ぴょんぴょんがえるよ。わたしも いれて」。

   はやあしうさぎ、おしゃれぎつね、はいいろおおかみ、きばもちいのしし…。毛並みや顔つきは限りなくリアルに描かれた動物たちが、チェックのスカートやトレンチコート、毛糸の帽子など思い思いの服に身をつつんで次々とやって来る。最後は、大きくなのっそりぐまが「いれてくれ」。てぶくろは今にもはちきれそう。

   まだ入る、まだ入る…どんどんふくらむ手袋に、はらはらどきどき。人数が増えるにつれ、ひさしや呼び鈴、かわいい窓などあちこちに工夫がほどこされて、手袋が次第に家らしくなっていく様子を見るのも、楽しい。

   最後のページで、雪のなか、何事もなかったかのように静かに横たわる手袋が印象的だ。意外な幕切れが、この物語の魅力をより深いものにしている。(門倉紫麻)

内容(「BOOK」データベースより)

洋書絵本を美しい英語と日本語のCDでやさしくきける!!ウクライナ民話をもとにした作品。雪におおわれた静かな森に、心あたたまるふしぎな時間が流れます。ロシア絵本界の巨匠ラチョフの描く動物たちの、なんといきいきして愛らしいことでしょう。

内容(「MARC」データベースより)

森の中におちていた手袋に、ねずみがやってきて住み始めました。すると、次から次へといろいろな動物がやってきて、みんな手袋に住みたがりますが…。英語と日本語によるCDとガイド付き。本文は英語。新装版。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ラチョフ,エフゲーニー・ミハイロヴィチ
ロシアの代表的な絵本作家。西シベリアのトムスク市にて1906年生まれる。航海職業技術学校や蒸気機関技術専門学校に学ぶ。1924年、クラスノダル市のクバン美術師範学校に入学。1958年にライプチッヒ国際図書展覧会で賞を得たほか、1963年にロシア共和国賞などを受けている

内田 莉莎子
1928年6月生まれ。1952年早稲田大学文学部露文科卒。1964年から1年間ポーランド留学。ポーランドを中心にロシア、東欧の児童文学、昔話、絵本の紹介を続ける。翻訳家。1999年に『わらのうし』で産経児童出版文化賞(第46回)を受賞

松居 スーザン
1959年生まれ。エッセイスト、作詞・作曲家。18歳までの少女時代をアメリカ・ニューヨーク州のナイアックという町ですごす。マサチュセッツ州ウィリアムス大学音楽科(作曲)在学中にオーストリアのザルツブルグ・モーツアルテウム音楽院に留学、作曲科とホルン科で学ぶ。同大学卒業後、1982年に結婚、来日。東京での新婚生活ののち、現在、北海道千歳市に在住。三児の母としてのやさしい感性を注ぎながら、創作、エッセイ、翻訳、作詞・作曲に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)